「薬膳」と聞くと、希少な漢方を調合したり、高価だったりという、難しいイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
薬膳とは、健康維持や健康増進、病気の予防を目的に、その時の体質、季節や環境に合ったものを食べて、からだの調子を整える食事法のこと。特別なものを準備しなくても、食材の選び方・組み合わせ方とその効果を知るだけで、毎日の食事が薬膳になるのです。
「あきた薬膳」では、東洋医学・陰陽五行に基づきながら、スーパーや地元の直売所などで簡単に手に入れられる食材を使って、からだにうれしい効果をもたらす食の知識と調理法を、季節の旬に合わせて楽しく学びます。
「元気」「勇気」「活気」「病は気から」など「気=氣」がつくことばが多くあるように、「氣」は、体内をめぐる生命エネルギーを意味します。東洋医学には「氣血水(きけつすい)」という考え方があり、「氣」のほか、「血」は全身をめぐる血液、「水」は血液以外の体液を指します。人間はこの3つの要素が相互で作用し、最もバランスのとれた状態が健康であると考えられています。 目には見えない「氣」には、先天の氣と後天の氣があります。後天の氣は、食べ物によって補うことができます。身体の不調を感じた時は、薬膳をベースにした食材選びで「補氣」することによって、身体のバランスが整い、改善へとつなげられます。
おばあちゃんが教えてくれた昔ながらの知恵が理に適っているように、郷土料理、「地産地消」の特産物、食材の旬には、その土地ごとの体調改善に作用する効果があります。秋田で生まれ育った食材はどれも、北国で生きる私たちの体質に合ったものなのです。地元産の食材は、地域の暮らしや気候に合わせて健康的に体内を整え、大きな力をもたらします。
レッスンでは、その季節に摂取が望ましい食材や効能を詳しく解説したうえで、
効能を上手に生かせるよう考案したオリジナルレシピに沿ってを調理実習をします!